THE READING EXPERIENCE

他人のビジネスを擬似体験できる本こそ至高と信じ、そのような本を発掘・紹介するブログです。

Airbnbの売上や歴史・生い立ちがわかる「Airbnb Story」の感想・書評

1年ほど更新が滞っていました。本は引き続き読んでいたのですが、本業で新規事業に参入し、インプットとアウトプットのバランスを欠いてたというか、そんなこんなでブログのことをすっかり忘れてました。業務が落ち着いてきて、「アウトプット欲」みたいなものが出てきて、また読んだ本を紹介しようかな、と思ったものです。

 ただ、過去のブログはあまりにも長文・大作な傾向があり(その時はいまより暇だったのでw)記事をさくっと書けないこともなんか更新するメンタルのハードルになってたように思うので、さくっと紹介するスタイルも実験してみようかなと思ってます。といっても時系列で僕の活動などを見る稀有な人などいないでしょうが…

そんなこんなで更新再開の1発目はこちらの本。「Airbnb Story」です。Kindle版もあります。

Airbnb Story 大胆なアイデアを生み、困難を乗り越え、超人気サービスをつくる方法

Airbnb Story 大胆なアイデアを生み、困難を乗り越え、超人気サービスをつくる方法

 

 うちのブログ、というか僕の選書のスタイルとして、「実体験・実話があるビジネス書」を好んでいます。これはブログタイトル「THE READING EXPERIENCE」の名に込めたとおり、他人のビジネスを擬似体験できる本こそ至高と感じているためです。ノンフィクションのビジネス書、ともいえますね。

その目的においては、誰の話なのか・どの会社の話なのかというのは時として重要なのですが、時代を象徴する「Airbnb」の話ということで、これは取らざるを得ません。

圧巻なのは1章、2章、8章。

第1章ではCEOや創業者たちの創業秘話から最初の資金調達までが描かれており、誰にも支持されなかったアイディアが、仲間を集めてビジネスとして成立していく仮定を疑似体験できます。

第2章では、最初の資金調達から3兆円企業になるまで駆け足で紹介されています。起業ヒストリー本で熱くなれるのはこの辺ですよね。

そして第8章では、Airbnbに「宿泊」だけではなく「体験」(エクスペリエンス)が追加された件の裏側がレポートされています。あなたが、すでに完成されたサービスへの新機能を担当する人であれば、この章には勇気づけられると思います。

他の章は、Airbnbがクレームを引き起こしたときや、各国の行政と衝突したときの対応なども「読書エクスペリエンス」として役立つものの(そして不幸話ほど面白いのも確かなものの)、Airbnbの現状レポートっぽく、好きな所だけ読めばいいかなっとも思いました。

あなたがノンエンジニアの起業家(または起業家志望)なら、CEOのストーリーは参考になりそう

WEB系とかIT系で起業する時、あなたがプログラミング出来るのか出来ないのか、結構大事だと思います。エンジニアであるほど有利だと思いますし、ノンエンジニアの起業家が一人目のエンジニアという実質的な創業パートナーを探すのはとても苦労しているのを耳にします。

主人公であるAirbnbのCEOブライアン・チェスキーは、エンジニアでもなければ、デザイナーでもありません。また、創業者エンジニアであるCTOのネイサン・ブレチャージクは、資金調達ギリギリまで、Airbnbへの本格参入を踏みとどまっていて、ブライアン・チェスキーは説得に苦労しています。

あなたなら、CTOをどうやって見つけて仲間に引き入れますか?その視点で見ても、発見があるでしょう。このブログではこれまで、その方法を紹介してきましたが、冒頭に書いたとおりそれをレポートするのがとにかく時間がかかるのでw 「続きは本書を見てね」ということで、 気になる方はこの本を手にとって見て下さい。Kindle版もありあますよ。

Airbnb Story 大胆なアイデアを生み、困難を乗り越え、超人気サービスをつくる方法

Airbnb Story 大胆なアイデアを生み、困難を乗り越え、超人気サービスをつくる方法